発達障害を疑ったらすぐに受診を勧められる理由

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emma

一児の母。大学生の時のバイトでミスが多かったことや、 友人とのコミュニケーションがうまく取れないことをきっかけに、 自身に発達障害があるのではないかと疑いはじめる。 大学卒業後は就職できず、フリーター、契約社員など転職を繰り返し、 社会人6年目で軽度のAD/HDとの診断を受ける。 結婚を機に仕事を辞め、翌年出産。 現在はライター業やネットショップの運営など、 家でできる仕事に徹している。

インターネットでQ&Aサイトを閲覧していると、「自分は発達障害があるかもしれない。どう思いますか?」などの質問が多く見受けられます。そうした質問に対して、ほとんどの回答者は「ここでは判断できないので病院で診てもらった方がいい」と回答しています。

これはもっともな意見で、素人でも判断の難しい発達障害に関して、直接顔の見えないインターネット上で質問するのは非常に危険なことと言えます。

ADHDの当事者である私からも、そうした疑いを感じている方には病院に行くことをおすすめします。

なぜここまで受診を勧められるのかを簡単にご説明します。

1.発達障害の特徴が人によって全く異なるから

「片づけられない、ミスが多い」などの特徴に代表される発達障害ですが、「コミュニケーションをとるのは苦手だけど片づけはできる」という人もいます。「この特徴があれば発達障害」と一概には言えないのが、この障害の難しいところです。素人の目では「発達障害『かもしれない』」という推測しかできないので医者の診療を勧められるのです。

 

2.診断を受けることで精神的に余裕ができるから

これは私の体験談ですが、医者からADHDであると診断を受けた時、ショックを受けたと同時に気持ちが少しだけ楽になった気がしました。なぜなら今までの仕事での間違いやミス、対人関係をうまく築くことができなかったのは、自分の努力不足でも性格でもなく、「障害」であることがわかったからです。発達障害者であると診断を受けたのに、気持ちが楽になるのも変な話ですが、その時は「あぁやっぱりそうだったのか」と、心穏やかに事実を受け止めることができました。

もしこれが「発達障害ではない」という診断だったとしたら、ここまで落ち着いていることはできなかったかもしれません。私は仕事で本当にミスが多く、周りの人に迷惑をかけていましたし、ADHDに関する書籍を読んで予備知識はあったので、「こんなに悩まされているのになぜ発達障害じゃないのか?」と思っていたかもしれません。しかし逆に考えれば、発達障害ではないのだから自分の性格であり直すことができる、すなわち努力次第で改善の余地があるということになります。ちょっと気をつけていれば普通の人と同じように生活ができるということです。これは発達障害のある人にとってはうらやましいことです。なぜなら発達障害者は脳機能の障害ゆえ、どんなに自分が気をつけていてもミスをしてしまうからです。医師の診断を受けることで結果に関係なく、「自分は発達障害かもしれない」という疑いが晴れて、気持ちがスッキリすることに変わりはないでしょう。

 

3.診断が下りることで自分なりに対策を考えることができる

自分がADHDであるとわかったら、普通の人以上にいろんなことに気をつけなければいけないということも自覚が出てきました。例えば仕事でデータ入力をするときは二重三重でチェックして、メールの送信するときのアドレスのチェックとFAXを送るときなどの番号のチェックも何度も確認するようにしました。少し時間がかかりますが、ミスをして職場に迷惑をかけるよりは確実に仕事をした方が良いと考えていました。また、ADHDに関する書籍を何冊か買って勉強しました。そうした書籍の多くは、ADHDの傾向と対策について詳しく紹介しています。例えば「片づけられない」という特徴を紹介するページでは、ADHDがなぜ片づけられないのか、そしてどのように片づければいいのかを紹介してくれているのでとても役に立ちます。もし今まで医師の診断を受けずに「発達障害『疑い』」のままだったら、自分のミスに対してここまで対策をとることはできなかったでしょう。

ちなみに私は、医師の診断を受けるまでに2ヶ月待ちました。2ヶ月待ってでも診断を受ける価値はあったと思っています。

待っている間はとても長く感じるかもしれませんが、終わってしまえば気持ちが晴れているはずです。予約できる日がどんなに先でも、まずは医師の診断を受けることをおすすめします。

 

この記事を書いた人

emma
一児の母。大学生の時のバイトでミスが多かったことや、
友人とのコミュニケーションがうまく取れないことをきっかけに、
自身に発達障害があるのではないかと疑いはじめる。
大学卒業後は就職できず、フリーター、契約社員など転職を繰り返し、
社会人6年目で軽度のAD/HDとの診断を受ける。
結婚を機に仕事を辞め、翌年出産。
現在はライター業やネットショップの運営など、
家でできる仕事に徹している。