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今回は就学についてのお話です。
どんな親でも自分の子供の就学には多少なりとも不安があるでしょうが、発達障害の子供を持つ親にとっては、就学問題は大きな悩みである場合があります。
例えば、
◎我が子を「普通級」に入れようか、「特別支援級(あるいは特別支援学校)」に入れようか悩んでいる
◎「普通級」に入れたいけれど自治体の就学相談で認めてもらえない、自治体の判定会議で「支援級判定」となってしまった
◎「普通級」で就学するが、「通級」や「個別指導」など「特別な支援」も必要
など、定型発達の子供よりも進路の選択肢が増えるので、親の意見、学校の意見、主治医や療育関係者の意見を聞きながらその進路を決定しなければなりません。そして、その決定が合っているのかどうかは誰にもわからず、また両方の選択肢を一度に試すことができないため、慎重に判断する必要があります。
うちの子供の場合は、IQは低くない高機能なタイプだったので、就学時健康診断で普通級の判定となりました。しかし、入学前に学校から電話があり「会話や行動に気になる所見があるので、日常の様子を在園している幼稚園に聞いても良いでしょうか?」と言われました。これに対する私の答えは「聞くのは構いませんが、うちの子の話なので、その話し合いの席には、私も参加します」といった感じだったと思います。結局この学校×幼稚園×私の話し合いはされず、後日、私が、我が子の特徴と学校にお願いしたいことを紙面にまとめて、校長先生と副校長先生にお願いしに行きました。(就学前の2月頃)
この就学時検診は、入学の前の年の10月頃に行われることが多く、検診では、身体の疾患や知的発達の度合いがチェックされます。最近では「発達障害」の知名度が上がったせいもあり、身体の疾患や知的発達だけでなく行動面なども見るようになっているようです。この検診は、自治体や学校によってだいぶ違うので、自分が通う予定の学校の検診の情報を事前に知っていると対策が立てられます。
私が知っている事例です。
(A小学校)
検診の最初から最後まで保護者と共に行動。
身体測定も知的検査も先生との面接も、全て親が横についている。
(B小学校)
最初の時点で子と親を分離し、子供は6年生が列を作らせて身体測定会場まで案内する。
その後、子供だけで身体測定、知的検査を行い、その間、親は先生と面接。
この2校の対応の差は、発達障害児にとって、かなり重大です。
特にIQが75前後で「普通級」??「支援級」??で悩んでいるお子さんにとっては、判定が変わることもあると思います。
私の友人の子供は、まさにIQ75付近で、どうしても普通級に入れたいがために、ゆるい検診内容のAの区域に住民票を移し、検診をそこで済ませました。(普通級判定をもらえました)その後、3月に転校手続きをとって、Bの区域の普通級に入学しました。
先ほど、私は、子供が入学する直前の2月頃に、校長先生と副校長先生に、我が子の支援についてお願いに行ったと書きましたが、その時に作成した紙面の一部を紹介します。
① 好きなこと・特異な活動場面
乗り物が好きで、電車の名前や駅名を覚えることが得意です。お友達の名前、カレンダー等の数字、漢字を記憶することも得意です。
② 健康・身体
身体能力について、走ることなど大きな筋肉を使うことは上手なのですが、鉄棒やなわとびなど細かい筋肉を使う運動は、出来るまでに時間がかかります。感覚をつかむと、その後はスムーズです。
③ 性格・行動
明るく積極的で友達思いの子です。「独自のルール」を作ってしまい、それにこだわることがあり、それについて注意されると、声の掛け方次第では、自分を全否定されていると捉え、拗ねることがあります。泣いたりする場合は、静かな所へ移動させて「落ち着いて」の声掛けで落ち着きます。
④ 人とのかかわり
家族との係わりは良好で、指示に対して従順に対応することができます。友達と関わることも好きで、特定の仲の良い友達もいるのですが、言葉の表現力が不足しているため、理解してもらえないこともあります。
⑤ 身のまわりのこと
動作が遅いことはありますが、身辺自立はしています。忘れ物が多いのでチェックリストを作成して確認させるようにしています。
⑥ 学校に伝えたいこと
席順について、可能であれば慣れるまでの間、前方の中央よりでお願いできたらと思います。授業中、色々な物に気が散ることなく先生の言葉がはっきり聞き取れる席の配慮をお願いできたらと考えています。
最後に、小学校に楽しく通い、クラスのみんなと楽しく過ごせることが願いです。
小学校への協力やお手伝いは、進んで参加させて頂きたいと思っておりますので、何卒よろしくお願い致します。
この記事を書いた人

- 小学生の発達障害児を持つ母。子供が2歳の頃からABA【応用行動分析】を中心とした早期療育に取り組む。普通とはちょっと違う我が子が、社会で楽しく暮らしていけるように応援する毎日。子供が社会に溶け込むためには、まずは自分が社会と繋がっていないと…そのための自分磨きもバッチリ。
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