発達障害のある我が子の、小学校1年時の問題とその対処 その2

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Sally

小学生の発達障害児を持つ母。子供が2歳の頃からABA【応用行動分析】を中心とした早期療育に取り組む。普通とはちょっと違う我が子が、社会で楽しく暮らしていけるように応援する毎日。子供が社会に溶け込むためには、まずは自分が社会と繋がっていないと…そのための自分磨きもバッチリ。

  1. 発達障害のある我が子の、小学校1年時の問題とその対処 その1
  2. 発達障害のある我が子の、小学校1年時の問題とその対処 その2 
  3. 発達障害のある我が子の、小学校1年時の問題とその対処 その3:劇の練習

我が子の小学校生活での問題点を把握し、対応するために、ABAエージェンシーのセラピストに行動観察に入ってもらいました。どのようなことが出来ていて、今後の課題は何なのか、だいぶ把握することができました。

今回は、前回書いた「我が子の小学校1年時の問題 その1」よりも、もう少し細かく、問題点について書いていこうと思います。

 

*経過*

入学後、コミュニケーションなどの面で、学校の担任先生から、気になる行動があると連絡があった。(その1に記載)

 

*セラピストの行動観察*

国語(カタカナ)、国語(劇)、中休み、算数、音楽 の計3時間半の授業を直接観察し、担任の先生からも日頃の問題点を聞き、今後の課題とした。

 

*セラピストから見た小学校の雰囲気*

○チャイムがない、かつオープンスタイルではあるものの、どの学年も落ち着いて授業を受けている

○クラスの展示物や、構成もわかりやすく、児童が集中できる環境を提供している

○担任先生の授業は面白く、我が子を含むクラス全体が、にこやかにかつ集中してクラスで授業を受けている

○担任先生の指示はわかりやすく、我が子も含む全員が「混乱している」場面は皆無

○担任先生は「前倒しに賞賛」ということを、クラス全体、とくに我が子を賞賛してくれていた

 

賞賛とは、褒めることです。さらに「前倒しに賞賛」というのは、良い状態の崩れる前の時点で褒めることです。何もしていない、特段褒めることの無いような、普通の状態(問題行動のない状態)を褒めることで、普通の状態を維持できる時間が長くなります。逆に、問題行動の後に注意をすると、何か悪さをすることで、注目を引くことができると学習してしまい、注目ひきの為に問題行動が多くなります。一番良い対応は無視をすることです。

 

<1時間目:国語(カタカナ)>

1時間目の国語の時間は、カタカナの授業でした。この日は「ノ」と「モ」を学習しました。

「ノ」のつくカタカナは何がありますか?という先生の問いに、挙手した我が子が当てられました。我が子は「ろめんでんしゃ」と答えてしまい、音が似ているせいなのか「ノ」ではなく「ロ」で始まる言葉を言ってしまったのですが、先生は間違えていることを指摘しながらも「間違えることも学習なので、間違えてもいいんだよ。間違えることもいいことだよ」と言ってくれたので、そこで自信を失うことなく、その後の授業も笑顔で取り組むことができました。

 

その後、カタカナを練習するためにプリントが配られました。一番前の我が子は、プリントを後ろの子に回しています。そこで先生がすかさず「まとめて渡せたね」と褒めてくれました。この、普通の子だったら普通にできていることでも褒めることが、我が子にとってとても大事です。悪いことをして注目をひくのではなく、良いことをして注目をひけたということを覚えます。

 

1枚目のプリントに取り掛かりました。すぐに手を止めてしまいます。それに気づいた先生が声をかけます。そこでもう一度プリントに取り組みます。これの繰り返しでした。我が子は結局クラスで一番最後にプリントを提出しにいきました。

 

次に2枚目のプリントに取りかかる前に、先生がクラス全体へ向けて「もう一枚プリントをやりましょう」と言いました。その時、我が子はかなり大きい声で「やだ!」と言いました。これは“注目ひき”と“回避”の両方の意味がある問題行動です。我が子の問題行動は、注目をひきたくて悪さをする場合が圧倒的に多いのですが、ここではやりたくない、エスケープしたいという回避の気持ちもあり「やだ!」と大きな声を出してしまいました。

ここでも、先生は我が子の方もみないで、返答もしないで、授業をすすめてくれました。(ABAでいう問題行動の消去です)

 

2枚目のプリントにとりかかりました。取り組んだり休んだりを繰り返していましたが、そのうち飽きてきて隣の児童に話しかけます。隣の児童からは返答がなく、我が子は独り言を言いながらふざけ始めました。そのうち「集中できない!静かにして!」と複数の児童に言われました。ここで先生が「人が嫌と言うときは、どうすればいい?」と我が子に問いかけ、謝罪はしないものの、またプリントに取り組み始めました。

迷惑をかけることで、他の子供からの注目もひけるし、先生からも注目がひけました。かといって、他の子供に迷惑がかかる以上は、先生も注意せざるをえませんので、この問題行動はどうにかしてなくさなければなりません。

 

この問題点を改善するために、自宅では以下の取り組みをしました。

○我が子は一人っ子なので、常に注目されている状態でした。学校でもとにかく注目されたくて、関心ひき、注目ひきのための問題行動がでていました。そこで、自宅で関心を与える時間や割合を意識的に減らして、適切にできている点のみを賞賛するようにしました。

 

○書く課題については、関心ひきと、回避の両方の行動がでていました。プリントの枚数が増加すると、さらに行動は激化していました。手が止まったり、授業妨害が始まると、先生は注意せざるをえないので、自宅で集中している時間を延ばす練習をしました。

 

プリントを20秒から開始して、自分一人でやり遂げる練習。強化、賞賛をしながら、どんどん時間を延ばしていきました。

 

学校では、わからなければ手をあげることを教え、周りに迷惑をかけずに手をあげて注目がひけるということを、先生に褒めてもらうようにお願いしました。

 

問題行動の予防策や代替え行動は家でも取り組めますが、実際に学校で問題行動が出てしまった場合、一番いい方法は消去をすることです。

どんなに叫んでも、ふざけても、「誰も我が子を見ない、声をかけない、指示をださない」ことが効果的です。ですが、これを一年生のクラスメイトに求めるのは難しい事です。

この記事を書いた人

Sally
小学生の発達障害児を持つ母。子供が2歳の頃からABA【応用行動分析】を中心とした早期療育に取り組む。普通とはちょっと違う我が子が、社会で楽しく暮らしていけるように応援する毎日。子供が社会に溶け込むためには、まずは自分が社会と繋がっていないと…そのための自分磨きもバッチリ。