発達障害のある我が子の、小学校1年時の問題とその対処 その5:音楽室&まとめ

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Sally

小学生の発達障害児を持つ母。子供が2歳の頃からABA【応用行動分析】を中心とした早期療育に取り組む。普通とはちょっと違う我が子が、社会で楽しく暮らしていけるように応援する毎日。子供が社会に溶け込むためには、まずは自分が社会と繋がっていないと…そのための自分磨きもバッチリ。

我が子の学校での問題点を改善するため、療育先のABAセラピストに行動観察に来てもらいました。半日にわたっての行動観察でしたが、今回は【4時間目:音楽】の時間について詳しく書いていきます。

 

    ▼これまでの記事

  1. 発達障害のある我が子の、小学校1年時の問題とその対処 その1
  2. 発達障害のある我が子の、小学校1年時の問題とその対処 その2 
  3. 発達障害のある我が子の、小学校1年時の問題とその対処 その3:劇の練習
  4. 発達障害のある我が子の、小学校1年時の問題とその対処 その4:休み時間&算数

▼教室や先生が変わるのは、自閉症の子どもにとってはとてつもない変化

我が子の通う小学校は、音楽の時間は担任ではなく、専科の音楽教員が音楽室にて授業を行うことになっています。一般的に、発達障害のある子供は、状況や環境の変化に弱いので、我が子においても通常の授業のようにはいかないだろうと思っていましたが、音楽の授業は予想以上に崩れていました。

音楽室に移動するのに整列して向かいます。入学してすぐの4、5月頃は、わざと大きな音を立てて歩くなどの行動が多かったようですが、2学期になり移動はスムーズになりました。音楽室に到着し、担任は離室して、音楽の専科の先生だけになりました。

音楽室には机がなく、椅子だけが並べられています。広い空間で色々な楽器があって、大人でもワクワクした気持ちになります。環境の変化に弱い我が子は、音楽室に着いた頃からそわそわしていて、いつも以上に落ち着きがありません。授業が始まると、後ろを向きながら、つば遊びを始めました。独り言も全開です。

 

▼周囲の子どももおもしろがる。そして我が子もエスカレート

周囲の児童が「静かにして」「ちゃんとやって」と注意をします。それに対して我が子は<押す、どつく、つばをつける、暴言を言う>等の問題行動をしました。周りの児童の中には、注意をすることが面白くなって煽っているような児童もいましたので、専科の先生が「注意をしないとやめてくれるよ」と周りの児童に耳打ちしました。(ABAでいう消去)

周りの児童が注意をしてくれなくなると、我が子は離席をはじめました。

ほぼ、授業が成立していない状況です。1時間目~3時間目までの担任の先生の指示順守率が100%であったのに対し、音楽専科の先生の指示順守率は0%でした。データでもはっきりとわかるくらい、発達障害の子供にとって、指導者や指導方法の変化、環境の変化は大きなものなのです。

担任の先生によると、音楽だけでなく<枠が明確でない活動>の際に<行動が大きくなりすぎる>という問題があるようでした。

 

▼対策を立てる:行動契約

私は、取り急ぎの対策として、音楽の時間は、我が子とABAの手法である<行動の契約>をすることにしました。音楽の時間に、何はしてはいけないと思うのか、何ならいいのか、約束を1回守れたら、どんな強化子を設定するのか、などを我が子と相談し、<音楽の時間に勝手に話さない>という約束をしました。

音楽の授業のある日は、その約束が守れているか確認する目的と、フォローする目的で、しばらくの間、私が学校に観察に行きました。

音楽の時間は、賞賛するタイミングがないくらい、参加できていませんでした。最初は私も教室に一緒に入り、入ってすぐに話していない瞬間から賞賛しました。そして10秒後に話していなかったら賞賛、さらに10秒後にも賞賛…といった風に、最初のうちは崩れる前にこまめに賞賛しました。シール帳を作り、10分間約束を守れたらシールを1つ貼って行きます。シールが貯まった枚数に応じで、家に帰ったら大好きなテレビゲームをしようと決めました。(5つなら30分、4つなら20分など)

それを繰り返すうちに、音楽室の外から見ているだけでもそれなりに参加できるようになり、ちょっとした手の合図や、アイコンタクトでも賞賛がわかるようになりました。ちょうどそのくらいの時期に、学校からそろそろ付き添いは遠慮してほしいとの話があったので、あとは専科と担任の先生に対応を説明して、続きはお願いしました。その後、当初よりはだいぶ良くなったようですが、やはり音楽のような枠が明確でない授業は苦手なようで、上手く参加できる日と、できない日があるようです。

 

▼浮かび上がった問題への3つの対策

半日でしたが、セラピストに行動観察に入ってもらったことで、我が子が困っている様子がわかりました。適切な係わりのスキルがなくて、我が子は辛かったと思います。

これは、音楽の付き添いとして私が観察に行ったある日のことですが、音楽の授業が終わり、ふざけモードが下がると、非常に適切に大人に話しかけることができていました。この「適切モード」は自宅で私と一緒にいるときの我が子でした。

行動観察の全ての総括になりますが、こういった点からも、家での関わり方を少しずつ進化させるだけで、より生活が楽しくなるのではと思い、家庭では以下の点を取り組みました。

①家と学校での、大人との「関わり」の差を小さくする
学校で与えられる関心の程度で、本人が満足するように私の行動を変動させました。

②言語理解、やりとりの練習を行う
家庭で、時間を作って、ことばのテーブルを使いSSTを行いました。

③大きな枠の場面での適切行動を教える(行動の契約)
本人と話し合って、場面に合った適切な行動を考えました。

発達障害のある我が子を預かってくれている学校にも感謝するとともに、家庭でも本人が努力していることを知らせることにしました。。以上を書面にまとめ、担任、副校長、スクールカウンセラーに説明し、再度我が子の支援をお願いしました。

この記事を書いた人

Sally
小学生の発達障害児を持つ母。子供が2歳の頃からABA【応用行動分析】を中心とした早期療育に取り組む。普通とはちょっと違う我が子が、社会で楽しく暮らしていけるように応援する毎日。子供が社会に溶け込むためには、まずは自分が社会と繋がっていないと…そのための自分磨きもバッチリ。