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人は、自分が置かれた状況に応じて、様々なことを感じたり考えたりしています。今回の記事では、誰にでも心当たりがありそうな「ため息」が、状況によっては言葉以上に「親のがっかり感」を子どもに伝えることになる例について説明します。
前回の記事↓
▼親のため息:テストの結果を見ている状況で
まずは、以下の画像をご覧ください。
画像は、45点のテストを持って帰ってきた子どもの前でため息をつくお母さんがいます。そして、ため息を付いているお母さんを見ている子どもは「ぼくのせいでママががっかりしてる(罪悪感)」と感じています。
このような状況が、度々繰り返されると子供の心はどのような状態になっていくのでしょうか?前回の記事で触れたスキーマ理論では次のような過程をたどることが示されています。
①子どもは、何かに失敗するたびに、罪悪感を感じるようになっていく(お母さんがそばにいない状況でも)。
②失敗することが怖くなり、できなそうなことにはチャレンジしなくなっていく。
③ネガティブな思考が根付いていく。「自分には、ものごとをやる力がない」「自分が何かをすると問題が起きるだけだ」
単なるため息ですが、「こどもが何か上手くできない」状況でため息をつくことによって、子どもの心にはジワジワとネガティブな思考が根付いていくことになるのです。
▼代わりにどうすればいいのか?
「こどもが何か上手くできない」状況で親がため息を付くことによって、子どもにネガティブ思考が根付いていくことが分かりました。では次に、「代わりにどうすればいいのか?」について考えてみましょう。例えば、こんなやり方ができるかもしれません(あくまで一例です)。
以下の画像では、45点の答案を見たお母さんは「ここの部分、ちゃんとできているね。ここができれば、こっちの所もできるようになるよ」と言っています。そう言ってもらえると、子どもはホッとすることができやすくなります。
ここでのポイントは「良い側面に目を向けること」、そして「良い側面を伸ばす後押しをすること」です。たとえるならば、コップに半分入っている水を見て「半分しかない」と考えるか「半分もある」とかんがえるかの違いです。
このようなことが繰り返されることによって、子どもの心にはどのような考えが根付いていくことになるのでしょうか?
①失敗しても、やり方を変えて再チャレンジすれば良い、と考えられるようになる。
②失敗を恐れずに、色々なことにチャレンジできることが増える。
③ポジティブ思考が心に根付いていく。「自分なりにものごとを解決することができる」「色々なことに取り組んでみよう」という思考が少しずつ根付いていきます。
▼まとめ
ここまでに示した「ポジティブ/ネガティブ思考を根付かせる親の行動」内容は、あくまでも一例です。毎日の生活の中で、自分がどんなことを無意識にやっていて、それが子どもにどう影響を与えているのかはなかなか捉えることが難しいです。また、自覚することができたとしても「代わりにどうすればいいのか?」が自分で見つけられないこともあるはずです。
そのような親御さんに向けて「ハッタツ子育てグループカウンセリング」というイベントを企画しています。ご興味のある方はぜひご参加ください!↓
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